うつになって思うこと

うつになって最近思うことを書きます

うつだと疑ったわけ

まさかという坂は人生には転がっている。それはいい場合と悪い場合がもちろんある。自分の場合はもちろん悪い場合だ。

(今となっては悪いばかりではないが)うつなんて他人事、別世界のものだと思っていた。

もちろん周りにいなかったわけではない。

でも心をやんだ同僚は変調がわかる状況になるとほどなくして退社していき深く話すこともなく疎遠になっていった。

「○○さんうつだったらしいよ。」とそんな話が聞こえてくるだけ。なぜ追い詰められていったかは想像できた。

当時のボスのパワハラで社内は大荒れだった。

自分もそのうちターゲットとなった。

不眠になった。会社に行くのも嫌になった。

休みもなくそれでも行った。無理をした。

長時間の勤務と部署の成績不振。責任者として日々すごし、常に即結果を求められた。

そんなことに嫌気がさし会社を去った。

ここまで書くとこのとき病んでいたと書きたいが、たぶんまだ何とか踏ん張っていたはずだ。

それにもちろん自分がうつになるとはこの時だって思っていない。

ちなみに最後の健康診断では胃にポリープができていた。

周囲にはストレスだよと言われ、ちょうど良い休暇になるところだった。

そこから5年で3度転職をすることになる。

そして今の会社のひとつ前、新規のレストランの立ち上げで心は完全に壊れたんだと思う。

忙しくストレスフルな職場。経験者が少なくクレーム対応も多い。

スタッフの離職の連絡が必ず朝にかかってくる。

スタッフ同士の不仲の板挟み。休みのひはほぼ引き籠るようになった。

でもここでもうつなんてこれっぽっちも思っていなかった。

だから心療内科なんて発想ももちろんない。なんかだるい。やる気が出ない。

そんなものだと思っていた。でもきっとこの時から始まっていた。

そして今の職場に乞われて入社となった。

初めて現場を離れてバックオフィス勤務。

業界も違う。見ると聞くとでは大違い。

ストレスフルなのは相変わらずがだ勤務時間は短縮されていた。運動もできた。

しかし徐々に蝕まされていた。

ひにひに気持ちが落ち込んだ。

辞めるという言葉がついて出そうだった。

運が悪いのか、乗り越えてしまう。

いったん気持ちが落ち着いたが症状は確実に進んでいたはずだ。

相変わらず休みは引き籠るようになっていた。うつだから仕方ない。

もちろん本人は自覚がない。

ここに至ってもなお、うつだという思いすらない。

徐々に体に出てきた。

朝出勤前になると手が硬直し呼吸が荒くなる。

手足が麻痺したようになった。胃や下肢しもしびれがでた。

過換気症候群だという。

それが休みの次の朝、会議の日の朝などストレスがかかると起こった。

それでも悟られぬよう仕事に行きごまかしながら働いた。

毎朝そんな症状が出てきてくるとさすがに自分の「こころ」を心配した。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

CAPTCHA